KBR-EX2観戦記~hata~

 この度、KBR-EX2にて観戦記を書かせて頂くこととなりました大三元BD’sより出場のhataと申します。初めての観戦記で拙い部分があるかと存じますがどうぞよろしくお願い致します。

 今回は、自身が抜け番となった2回戦の観戦レポートとなります。注目したのは、第2期関西バトルロイヤル(リーグ戦)にイーソーオクトパスから出場し、個人MVPの活躍でチームのBブロック首位通過の原動力となったvep選手です。

座り順は東家から、
ちょもシステム・ナカガワ選手
イーソーオクトパス・vep選手
MAGNET南・あゆみ選手
MOG・橋本選手です。

東1局から好配牌を貰ったvep選手。

二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国六萬:麻雀王国九萬:麻雀王国六筒:麻雀王国六筒:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国六索:麻雀王国ドラ五萬:麻雀王国

 索:麻雀王国萬:麻雀王国と引き入れイーシャンテンとなったところで9巡目に北家の橋本選手からドラの萬:麻雀王国を切ってのリーチ。

強烈な押しとリーチが持ち味のvep選手。(これは押すな)と思った私の期待を裏切らず、リーチの一発目から無筋を押し、11巡目に一萬:麻雀王国を引きテンパイ。

一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国六筒:麻雀王国六筒:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国

 ドラ萬:麻雀王国 がリーチの現物ではあるものの本命筋の萬:麻雀王国を押すことで目立つこともあり、ここは迷わず萬:麻雀王国切りの萬:麻雀王国萬:麻雀王国萬:麻雀王国待ちで追いかけリーチに出たvep選手。数巡後に橋本選手の萬:麻雀王国を捕まえ、3900で先制。

 東2局の親番もまずまずの配牌から4巡目。

二萬:麻雀王国二萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国七索:麻雀王国八索:麻雀王国四筒:麻雀王国四筒:麻雀王国六筒:麻雀王国八筒:麻雀王国白:麻雀王国白:麻雀王国ドラ八索:麻雀王国

ここからトイツの白:麻雀王国に手を掛けた選択が興味深かった。白:麻雀王国をポンしての2900~を拾うよりも、タンピンドラ1に向かい満貫手を目指す選択がvep選手らしい。さらに次巡にも白:麻雀王国を切ってトイツ落としを見せることで親への警戒が一気に高まり、相手の手を遅らせその間に高打点の手を作り上げる狙いだろう。

 この後はツモが噛み合わず、終盤にナカガワ選手がペン筒:麻雀王国のリーチ・ドラ1をツモり1000・2000のアガリとなったが、親番でもしっかりと高打点を作りに行くvep選手の手組を垣間見ることが出来た。

 東3局は苦しい手牌から七対子のイーシャンテンまでこぎつけるも、ナカガワ選手のドラ東:麻雀王国のポンや最終盤の親のあゆみ選手のリーチに挟まれ流局。

 東3局1本場も苦しい手牌からナカガワ選手の東:麻雀王国のポンや橋本選手のリーチに挟まれつつも、中盤に形を決めてスリムに構えた所から形式テンパイを目指した3副露。打ち出す牌はいずれも安全牌で、かつ残った4枚も全て打ちやすい牌ではあったが、しっかりとオリを選択しても良さそうな局面でも貪欲にテンパイ料を拾いに行く積極性を見せた。結果はナカガワ選手→橋本選手へ8000は8300の横移動となった。

 東4局も押しの強さが見えた一局。東:麻雀王国と自風の東:麻雀王国がトイツの配牌。ドラが萬:麻雀王国で、マンズのホンイツを見た進行から、手に残っていたカン筒:麻雀王国が埋まりホンイツを見切ったところで東:麻雀王国をポン。

五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国七萬:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国七筒:麻雀王国西:麻雀王国西:麻雀王国北:麻雀王国 ポン發:麻雀王国

ここからさらに萬:麻雀王国をチーし、カン萬:麻雀王国のテンパイ。カン萬:麻雀王国残りを嫌いスルーする選択もありそうだが、かわし手と決めた以上は一刻も早くテンパイを入れておくのがベストとの判断だろう。

 ここで北家のあゆみ選手から索:麻雀王国を切ってのリーチ。vep選手が一発目に持ってきた索:麻雀王国はかなり切りづらい牌だったが、押し!1000点のカンチャンでも押す!しかし筒:麻雀王国を持ってきたところで現物の打萬:麻雀王国。ピンズは打ちづらいと判断したか。その後絶好の筒:麻雀王国引きで一転萬:麻雀王国を押して
筒:麻雀王国筒:麻雀王国筒:麻雀王国のテンパイ復活。結果、あゆみ選手から筒:麻雀王国を打ち取り1000点のアガリとなった。

南場に入り状況は

ナカガワ選手・27200
vep選手・33400
あゆみ選手・27500
橋本選手・31900

僅差の展開で、南場に入ってからのvep選手は手が入らず慎重な打ち回しを見せ、役牌をスルーしたり終盤にケイテン取りを目指した副露を入れるなどしたものの南1局・2局はナカガワ選手→橋本選手への8000横移動、橋本選手→ナカガワ選手への8000横移動となり南入時と状況が変わらず微差のトップ目で親番が落ち南3局へと入った。

南3局も苦しい手牌のまま、8巡目に2着目の橋本選手からリーチ。反撃する間もなく一発ツモの2000・4000が決まり、ここで橋本選手が混戦から抜け出しトップ目に立ってオーラスの親番を迎える展開となった。

南4局、点棒状況は

ナカガワ選手・25200
vep選手・31400
あゆみ選手・23500
橋本選手・39900

着順アップを狙う南家ナカガワ選手が東:麻雀王国、ダブ東:麻雀王国と仕掛けて11巡目にvep選手をかわす満貫のテンパイを入れる。

五萬:麻雀王国五萬:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国三索:麻雀王国三索:麻雀王国三索:麻雀王国 ポンダブ南:麻雀王国 ポン發:麻雀王国  ドラ三筒:麻雀王国

 一方、こちらも満貫を作りトップを目指したいvep選手

一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国六萬:麻雀王国八萬:麻雀王国三筒:麻雀王国五筒:麻雀王国五筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国六索:麻雀王国

から一萬:麻雀王国のトイツ落とし。3段目に入り、

一萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国六萬:麻雀王国八萬:麻雀王国三筒:麻雀王国五筒:麻雀王国五筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国六筒:麻雀王国六索:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国

でドラ筒:麻雀王国を打てばカン萬:麻雀王国のテンパイ。しかし、リーチ・ツモ・裏1条件である上にナカガワ選手へ8000を放銃するとラスへ落ちるため、ここは打萬:麻雀王国

2巡後に萬:麻雀王国を引き悔しがるvep選手だったが、ドラやドラ周りの牌でナカガワ選手に放銃するとラス落ちとなるため、このドラ筒:麻雀王国はさすがに打てない牌だろう。

 親の橋本選手もナカガワ選手へ8000を打つとトップ陥落となるためオリ。残りツモ1回であゆみ選手からもリーチが入ったがツモれず、ナカガワ選手とあゆみ選手の2人テンパイで終局となった。

結果

橋本選手+39.4
vep選手+9.9
ナカガワ選手▲13.3
あゆみ選手▲36.0

随所にvep選手らしい打牌が見られ、後ろから見ていてとても楽しい観戦となりました。東4局にあゆみ選手のリーチをかわして1000点をアガった局が、トップこそ取れませんでしたが連対を確保するアガリになり、逆にあゆみ選手にとっては苦しい展開となったターニングポイントだったと思います。ナカガワ選手、橋本選手もするどい攻めを見せ、結果的に南3局の橋本選手の満貫が決まり手となりましたがどう転んでもおかしくない展開でした。こういった機会でないと見られない組み合わせでの対局でしたが、こうした対局を見ることができ、また実際に打つことができるのもKBRの特色だと思いました。

vep選手は今後、最高位戦日本プロ麻雀協会所属のプロとしての活動も開始されます。同世代の打ち手として応援しつつ、これからも切磋琢磨できればうれしい限りです。

そんな私hataは1,3,4回戦に出場しまして、3着・4着・4着で▲83.3の個人99位/113名と見事にチームの足を引っ張りました…。が、チームメイトの活躍もあり大三元BD’sはギリギリプラスの12位/23チームでした。自分が不調の時もチームメイトが活躍すると嬉しいものですね!参戦予定のリーグ戦では活躍できるよう頑張ります。

優勝されたのは、KBR初参戦の「MOG」の皆さんでした!おめでとうございます!MOGの皆さんも私と近い世代の方が多く、自分ももっと頑張って活躍したいな、と思いました!

~運営よりお知らせ~
現在KBR運営部では、この様に出場選手による記事の執筆を募集しております。わずかではありますが、原稿料もご用意しております。
経験・未経験は問いません、書き方や写真の入れ方、牌姿の表現など、どのような事でも相談させて頂きますのでご安心ください。
少しでもご興味がありましたら、運営部までお声掛けください。
是非一緒に、良い大会を作っていきましょう!

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